エッセイ「母の味」
母の味
俺は愛媛県の山奥の農家に生まれ、中学校を卒業すると同時に集団就職で松山に出た。それ以来、田舎に帰るのは盆と正月ぐらいなもんや。家は貧しくおふくろはいつも野良仕事で休む間もなかったから、食事はいつも質素そのものやったが、その中でもダイコンの盛りの頃におふくろが作ってくれた「菜めし」の味は今でも忘れられへん。
記憶をたどってみろと、レシピはたぶんこうや。
① 芝えびの皮を剥き、その皮からダシを取る。そのダシでエビを甘く煮る。
② ②だいこん葉を軽くゆがいて冷水にさらし、しぼって細かく刻む。
③ ①と②を酢飯に混ぜ合わせる。
これで菜めしの出来上がり。
酢飯の甘酸っぱさとエビの旨みが口中に広がって何杯もお代わりしたのを思い出す。俺にとって忘れられないおふくろの味なんや。
そのおふくろも80歳を優に超えてしもた。親不孝もんの俺は碌に連絡もしてへん。
俺は高校を卒業した後大阪に出て職を得た。今は家庭を持って子供もできて、日々の忙しさに取り紛れてここ20年近く田舎に帰ってへん。
俺は料理が好きで、家でもよく菜めしは作るが、どうもおふくろが作ってくれた菜めしとはどこか味が違う。おふくろのあの菜めしを食べてみたい。そう思うこの頃なんや。
![shunsai1[1]](https://blog-imgs-26-origin.fc2.com/a/j/i/ajiwai25/20110805103545ba5.png)
(無料イラスト集から転載 http://www.sozai-bank.com/dl/food_spr/shunsai1.html)
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① 芝えびの皮を剥き、その皮からダシを取る。そのダシでエビを甘く煮る。
② ②だいこん葉を軽くゆがいて冷水にさらし、しぼって細かく刻む。
③ ①と②を酢飯に混ぜ合わせる。
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酢飯の甘酸っぱさとエビの旨みが口中に広がって何杯もお代わりしたのを思い出す。俺にとって忘れられないおふくろの味なんや。
そのおふくろも80歳を優に超えてしもた。親不孝もんの俺は碌に連絡もしてへん。
俺は高校を卒業した後大阪に出て職を得た。今は家庭を持って子供もできて、日々の忙しさに取り紛れてここ20年近く田舎に帰ってへん。
俺は料理が好きで、家でもよく菜めしは作るが、どうもおふくろが作ってくれた菜めしとはどこか味が違う。おふくろのあの菜めしを食べてみたい。そう思うこの頃なんや。
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