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ラーメンのおいしい店紹介「長崎長浜ラーメン鷹」 - 最近のトピックスや弁当作り・断酒生活そのほかもろもろ日記

ラーメンのおいしい店紹介「長崎長浜ラーメン鷹」

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            ラーメンの旨い店紹介「博多長浜ラーメン鷹」

 俺は住んでる高槻市西町の住居近くに1軒のラーメン屋がある。

 赤い布地に「博多長浜ラーメン鷹」と白抜きされた幟が二本、店の前にたなびいて人目を引く。

 暖簾を払うと10人程が座ることの出来るカウンターが横に伸びる小体な店や。

 店主は苦み走ったいい顔立ちをしてるが、目がキツネ目でその上眼光がやけに鋭い。

 その視線を投げかけられたら、野獣に射すくめられるようや。

 およそ愛想というものがなのうて寡黙そのもの。俺は店主が客と親しく会話している姿を見たことがない。

 店主のサポート役を務めている奥さんも、身体付きや顔付きはふくよかやが、店主に似て目に冷たい光が宿ってて、その上鉄面皮。店主同様、愛想というもののかけらもない。

「鷹」は、こんな無愛想な夫婦のしきるラーメン屋なんや。けどラーメンはうまい。

 せやから、住宅内の人通りの少ない場所に立地しているにもかかわらず、10席あるカウンター席はいつも満席なんや。

 麺は細く腰の強い硬麺。スープはとんこつスープ。

 麺の上にトロリと柔らかいチャーシューを数枚載せ、白ごまのたっぷり入ったスープを注いで、その上に小口切りにしたネギが天こに盛られてる。

 メニューは、このラーメンに、もやしラーメン、チャーシューメンなど数品。

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     フリーイラスト(⇒掲載ページ


 テーブルには、紅生姜と辛子高菜が丼に盛られ、好きなだけラーメンに載せて食べることができる。

 アルコールはビールだけ。極めてシンプルなんや。

 俺は、この店を知るまで、博多長浜ラーメンの存在を知らへんかった。

 そこでインターネットで調べると、概要、こんな風に紹介されてた。

「長浜ラーメンは、福岡市長浜地区の近傍にある長浜市場で発祥し、博多ラーメンは商人の町博多に発祥するとも言われるが、近年は両者のラーメンに区別はなく、博多長浜ラーメンと総称してみたり、単に博多ラーメンあるいは長浜ラーメンと言ったりする。

 博多長浜ラーメンのスープはとんこつスープ。一見脂っこそうに見えるが、とんこつスープのとろみはゼラチン質でありそれほど脂っこくはない。

 麺は細めのストレート麺。地元では特に硬めの茹でが好まれる。麺は「やわ」「ふつう」「かた」「なま」の四種で順に硬くなる。

 麺の量は他のラーメンよりやや少なく、替玉というシステムに特徴がある。

 具は基本的には、チャーシュー、ねぎ、ごま。テーブルには紅生姜と辛子高菜が置かれて、自由にトッピングできるようにしている店が多いようだ。云々」

 なるほど。「鷹」のラーメンは、麺の茹で具合の指定はできないが、まさに博多長浜ラーメンそのものやないか。

 茹で具合は夫婦の風情を反映しているんやろ、「かた」で統一され、スープの味もこれまた、夫婦の雰囲気を反映してか、塩味が強く味も濃い。

 俺はこの地に引っ越してきてから何度となくこの店に入ってるが、これまで「長浜ラーメンにビールを下さい」「替玉とビールを追加して下さい」の2言以外の言葉を発したことがない。

 せやからこの店が開店してからどれくらいの年月を経ているかは想像するしかないんやが、店の外装、内装からして20年は優に越えてるやろ。

 俺は、店内の様子やこの夫婦の接客態度を見るにつけ、2人はこのメニューとラーメンの味を、開店したときから寸分違わず百年一日の如く頑固に守り通しているに違いないと確信してる。

 いろんな工夫を施すことによって味を進化させることも大切やが、こうだと決めたその味を貫き通すことも大事や。
 
 人は自分のやっていることに確立した何かを持っていれば、他者からの誘惑にぶれることはない。この店にはそれがある。

 オレの作るラーメンはこれしかないんや。イヤなら外の店に行ってくれという客を峻拒する雰囲気がある。

「鷹」は客を誘引するためのサービスは一切してない。バブル後の不景気の中で、多くの飲食店は客を招き寄せるために、サービスデーを設けたり補助券を発行するなどあの手この手の誘引策を展開してる。

 けど、この店はその時代にあっても夫婦間で目新しい客の誘引策を話し合ったことさえ1度もなかったやろ。

 きっと20年後にこの店を訪れてもその味もメニューも夫婦の接客態度も今と寸分変わらないに違わへんと俺は思う。

 これほど客に対して寡黙な店もめずらしい。ただただラーメンの味だけで客を引き寄せる、寡黙極まりない店なのである。

 そういう意味でこの店はまさに進化を拒否した店なのや。

「鷹」が、関西でのラーメンランキングの上位に顔を覗かせるということはこれまでもなかったし、これからもないやろ。

 けど、頑ななまでの博多長浜ラーメンへの固執は、そのラーメンの正統的伝承者としてリピーターやラーメンフリークの中に知る人ぞ知る存在であり続けるに違いない。

 本場博多長浜ラーメンが、時代の流れや人々の味覚の変化の中で新たな味を模索し進化を遂げても、ここ博多長浜ラーメンだけはその味を守り続け、20年後のラーメン雑誌の片隅に、ここ大阪の地に息づく伝統的博多長浜ラーメンの奇跡として紹介される日の来ることを俺は期待したい。

 店の雰囲気でもない、店主や従業員の接客態度でもない、ただその味のみによって人を引き寄せるラーメン屋、それが「鷹」なんや。

俺は、彼ら夫婦に万感の思いを込めて、俺の勝手につくった「ど根性の入ったラーメン賞」を贈りたいと思う。


● ところ:高槻市西町12-1(⇒ここだよ
● 最寄駅:阪急総持寺駅から約1キロメートル
● 電話:072-690-0500
● 営業時間: 11:00~15:00 17:00~21:00
● 定休日:月曜日


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        フリーイラスト(⇒掲載ページ

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