母のこと⑧
母のこと⑧
母は漬物も得意なのだった。
今から遡ること30年近く前、理由があって父母は田舎を捨て、姉の住む西条市に移り住んだのだった。
10数年、その地で父が死に、母は父が借りて耕していた近くの農園を引き続いて借り受け、その農園で栽培した野菜を、リヤカーに積んで近くの団地の奥さん方に売り歩くようになったのだった。
母は、いつしか野菜だけではなくて、漬物も売り歩くようになり、これが安くてうまいと評判になったのだった。
それが、私が母の名前からこう命名した「さっちゃんづけ」なのだった。
それは大根の焼酎漬けなのだった。
大根に塩をまぶして数日漬け込み、大根から出てきた水で塩を洗い落とし、ザラメと焼酎に数日漬ければできあがるのだった(→レシピ)。
あまり漬物を食べない私も、この母の焼酎漬けだけは別物で、田舎から送られてくると、毎日毎日、大事にしながら、宝物のように少しづつ家族と一緒に食べるのだった。
インターネットを検索すると、富山あたりに「べか漬け」と呼ぶ焼酎漬けがあるのだが、レシピをみると母のつくるさっちゃん漬けとはもって非なるものなのだった。
さっちゃん漬けは全国でも母だけの独創によるものなのだった。
そのさっちゃん漬けをナイロン袋にたっぷり入れて、1袋50円で売ると、近所の奥さん方が待ちわびてくれていて、飛ぶように売れるのだった。
さっちゃん漬けを作るのは重労働なので、90歳の声が間近に聞こえるようになった母には、今はそれも無理になってきたのだった。
そんなわけで、私は、誰かがこのさっちゃん漬けを受け継ぐことを切に願っているのだった。
野沢菜付けもたくわんの古漬けも母は得意なのだった。
「きゅうりのからし漬け」もこたえられないうまさなのだった(→レシピ)。
本当に簡単にできるので、私もこのからし漬けは作るのだった。
そして、私は母の面影を胸に抱いてからし漬けをぼりぼり食べるのだった。
母は漬物も得意なのだった。
今から遡ること30年近く前、理由があって父母は田舎を捨て、姉の住む西条市に移り住んだのだった。
10数年、その地で父が死に、母は父が借りて耕していた近くの農園を引き続いて借り受け、その農園で栽培した野菜を、リヤカーに積んで近くの団地の奥さん方に売り歩くようになったのだった。
母は、いつしか野菜だけではなくて、漬物も売り歩くようになり、これが安くてうまいと評判になったのだった。
それは大根の焼酎漬けなのだった。
大根に塩をまぶして数日漬け込み、大根から出てきた水で塩を洗い落とし、ザラメと焼酎に数日漬ければできあがるのだった(→レシピ)。
あまり漬物を食べない私も、この母の焼酎漬けだけは別物で、田舎から送られてくると、毎日毎日、大事にしながら、宝物のように少しづつ家族と一緒に食べるのだった。
インターネットを検索すると、富山あたりに「べか漬け」と呼ぶ焼酎漬けがあるのだが、レシピをみると母のつくるさっちゃん漬けとはもって非なるものなのだった。
さっちゃん漬けは全国でも母だけの独創によるものなのだった。
そのさっちゃん漬けをナイロン袋にたっぷり入れて、1袋50円で売ると、近所の奥さん方が待ちわびてくれていて、飛ぶように売れるのだった。
さっちゃん漬けを作るのは重労働なので、90歳の声が間近に聞こえるようになった母には、今はそれも無理になってきたのだった。
そんなわけで、私は、誰かがこのさっちゃん漬けを受け継ぐことを切に願っているのだった。
野沢菜付けもたくわんの古漬けも母は得意なのだった。
「きゅうりのからし漬け」もこたえられないうまさなのだった(→レシピ)。
本当に簡単にできるので、私もこのからし漬けは作るのだった。
そして、私は母の面影を胸に抱いてからし漬けをぼりぼり食べるのだった。
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