断酒日記再び(11/14 松村断酒語録)
昨日は、少々、会社で残業をしようと思って、夕方、妻にこうメールを打った.
「今日は少し残業して帰ります。晩ご飯は昨日のカレーがまだ残ってます。それと、冷蔵庫にほうれん草のおひたしもあるよ。午後9時頃には帰ります」
私は着替えを済ませて、さっそく晩ご飯の準備にかかった。
ところで、このように書いてみると、このブログをはじめて読む人は、(なんていう嫁はんや。それにしても旦那は文句もいわんとようやるわ)と感じるかもしれない。
しかし、それはまったく違う。これまでも妻と私の関係について若干このブログにも書いてきたが、そのことを中心にすると際限がなくなり、断酒の話からそれるので、ここではこれ以上書かない。
わかっていることがある。妻が横柄なのではない。このような夫婦関係になっているのには、私に多くの原因がある。いずれ、このことには触れることがあるだろう。
私は、急ぎ、カレー、ほうれん草のおひたし、納豆を食卓に並べ、ハッと気づいた。
(今日は、冷凍庫にあるバーボンのことが頭に浮かばなんだぞ)
妻が居間にいたことを差し引いても、これはちょっとした進歩である。なにせ、断酒するまでは、妻が居間にいても、その様子を見ながら、食器カウンターの横に隠れてアルコールを盗み飲みしていたのだから。
一昨日、妻の「断酒してんの?」という問いに「そのつもりやねん」と答えたこともあってか、夕食中もその後も、妻は私にアルコールを勧めることはなかった。
6日目断酒達成。1日断酒これあるのみである。
■ 松村断酒語録
松村春繁(→掲載ページ)という人がいる。全日本断酒連盟の産みの親である。
松村春繁は、高知県生まれの政治家で、若かりし頃、アルコール依存のために入退院を繰り返し、昭和32年、52歳のときに断酒し、昭和33年に高知県断酒新生会を結成、38年には、高知と東京の2県で全日本断酒連盟を結成して初代会長となった。
後、全国に断酒会を作るべく奔走したが、昭和41年に脳梗塞で倒れ、45年1月に64歳で帰らぬ人となった。
その松村春繁が、断酒について53の語録を残している(→掲載ページ)。
松村春繁は断酒会の会長だったから、断酒会の運営等に関する語録が多いが、断酒の心構えについての教えも多い。
断酒を重ねていくそのステージごとに心に響く語録も異なっていくのだろうが、断酒6日目の初心者の私にとって、こういうことを心しておきたいと思った言葉のいくつかをここに書き記しておきたいと思う。
◇ 酒は一人で止めることはできない。無駄な抵抗はやめよう。
◇ 例会には必ず出席しよう。仲間の体験をよく聞き、自己の断酒を再確認しよう。
◇ 断酒に卒業なし。酒害者は酒のために墓場にいくか、断酒会で酒を断つか2つの道しかない。
◇ 君と僕は同じ体質だ。断酒するより他に生きる道はない。
◇ 今日1日だけ酒を止めよう。そして、その1日1日を積み重ねよう。
◇ 前向きの断酒をしよう。
◇ 自分の断酒の道を見出そう。
◇ 酒害者の最大の敵は自分自身であり酒ではない。
◇ 失敗しても悲観するな。成功の糧とせよ。
◇ 語るは最高の治療。
◇ 素直な心で話を聞こう。
■ アルコール依存は心の病
アルコール依存病は、医学的薬学的治療では治らない。アルコール依存は心の病だからである。
大切なのは、このままアルコールに依存していれば、自身や家族の人生がどうなるかに断酒者本人が“気づく”ことだと思う。このままではいけないことを心底から自覚すること。
そのためには、自身の酒害経験を包まず話し、酒害経験者の話を素直に聞くことが最も効果があるといわれる。
いくら医学の発達した現代においても、医学的薬学的治療によってはアルコール依存症が治せないゆえんがここにある。
断酒を継続するためには、自助グループに参加したり本を読んだりして試行錯誤しながら、自分にできる断酒の道を見出すしか方途はない。そう思う。
今日は断酒例会である。必ず出席しようと思う。
■ 今日の弁当
最近、我が家は金欠病に苦しんである。その理由はいろいろあるがここには書かない。
弁当のおかずも、あれこれ材料を取りそろえばいいものができるが、極力、家にある素材で作る必要がある。そこで今日の弁当である。
◇ ベビーハムのピカタ、ピーマンの甘炒め、卵焼き
ベビーハムは、業務用スーパーで1個88円と安いが、防腐剤やらなにやらの添加物が一杯入っているので、健康食品嗜好の妻は嫌っている。味もそんなによくない。しかし、背に腹は代えられない。
べビーハムを1cmほどの輪切りにして、溶き卵をくぐらせて小麦粉をまぶし、フライパンで焼いて、ピカタのできあがり。
ピーマンは縦に細切りにして炒め、そこに砂糖を加えてさらに炒め、最後に醤油を回しかけた。
あきもしないで卵焼き。ときにはゆで卵にしたいのだが、由美が嫌って食べてくれないのである。明日は炒り卵にしようかな。
◇ ほうれん草の胡麻和え
湯がいて水気をしっかり切り醤油を加え、白ごまで和えた。
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