断酒日記再び(11/30 妻と私の断酒①)
もう、これくらいにしておこうと思いながら、ついついカレーの話の続きです。
なぜ、日本でここまでカレーがポピュラーになったのでしょう。それはつくり方が簡単なこととバリエーションの広さにあると思います。
それでは、なぜそこまでバリエーションが広いのか。それは、カレーはどんな食材でも自らの中に取り込んで、うまみに変えてしまうことができるからだと思います。
大根だって生姜だってキーウイだって、なんだってカレーの中で煮込めば、カレーになじんで同化します。カレーは懐が深いのです。
カレーの発祥は、皆さんご存知のとおりインドですが、日本独特の進化を遂げたものに、カレーうどんがあります。
残ったカレーに、出し、油揚げ、豚バラ肉、その他冷蔵庫にある野菜を適当に足してグツグツ煮込み、カレー粉を足して片栗粉で軽くとろみをつけ、最後に斜め切りしたねぎを散らします。
ああ、考えただけでたまりませんなあ。
■ 豊橋カレーうどん
B級グルメによる地域おこしがブームのときに、100年以上のうどんの歴史を誇る、豊橋市の観光コンベンション協会が開発したカレーうどんが大好評を博しました。
つくり方5か条が定められています(→掲載ページ)
◇ うどん麺は自家製麺とする。
◇ 器の底から、ご飯、とろろ、カレーうどんの順に盛る。
◇ 日本一位の生産量を誇る「豊橋産のうずら卵」を具に使用する。
◇ 福神漬または壺漬けを添える。
◇ 愛情を持って作る。
まあ、器の底から、ご飯、とろろ、カレーうどんの順に盛ることと愛情をもって作ること以外は、どんなバリエーションもありです。
どうですか。一度作ってみたいもんですねえ。
■ ごま焼酎「紅乙女」
昨日、仕事を終え、夕闇の中に灯りはじめた居酒屋の赤提灯と、木枯らしの予感を秘めた晩秋の微風に揺れる暖簾を横目に見ながら、逃げるようにチャリンコを漕いで家に着くと、妻はお風呂。
娘の由美子が、「お母さんが、これが今日のメニューっていってたよ」とメモを差し出してきました。
見てみると、こうあります。
「フランクフルトはボイルして。シャケのあらは全部焼いてね。ほうれん草と小松菜はおひたしに。あと1品。何か野菜料理を。以上」
まず、ほうれん草と小松菜のおひたしを作り、次にシャケを焼いて、最後にフランクフルトをボイルし、もやしと揚げさんを軽く炒めて用意ができあがった頃に、妻がお風呂からでてきました。
「ちょっと、お願いがあるねん。断酒中のあんたには悪いけど、ごま焼酎の紅乙女を業務用スーパーで買ってきてくれへん。1升瓶が2100円やってんけど、重いから買ってこれなんでん。ごま焼酎は体にいいんやて。ちょっと飲んでみたい」
(そりゃ、酷やなあ)そう思いますが、口答えはできません。まあ、これも試練というものです。
業務用スーパーにいけば、アルコール飲料コーナーのみんなが、私においでおいでをするので、できるだけ近寄らないようにしていましたが致し方ありません。 恐る恐る飲料コーナーに近寄り、なるべく他は見ないようにして、紅乙女の1升瓶を買いました。
家に持ち帰ると、既に皆の夕食は始まっていて、妻が私にこういいました。
「ついでにお願い。紅乙女のお湯割りつくって。焼酎はコップに1/4ほどね。あんたも1杯どう?」
これも試練、試練。紅乙女なんかクソくらえ! 私は我慢の子です。「俺はいい」無愛想にそう答えました。
断酒23日達成。たかが23日、されど23日。1日断酒あるのみ。
■ 妻と私の断酒
上に書いた私の昨日の出来事と妻の対応を読まれた方の中には、私と妻との関係について、「何かおかしいなあ。太郎さんも奥さんに対して、俺は断酒してるから酒には近づきたくない。焼酎が欲しいのなら自分で買いにいってほしいぐらいなことは言えばいいのに。それに奥さんも、太郎さんが断酒してるのを知ってるのだから、自分が飲むための焼酎を太郎さんに買ってきてなんて頼むのはやりすぎなんじゃないの」などと感じておられる方もおられることでしょう。
それは確かにそうです。私もそう思います。けれども現実はそう簡単にはいきません。妻との間にはこれまでに積み重ねてきた長い歴史があり、そして今があるのです。
妻と私の断酒のあり様については、今日はこの辺にします。続きはまた明日。
■ アルコール健康障害対策基本法について(その①)
新聞記事によると、アルコール依存症患者とその家族の支援を目指した「アルコール健康障害対策基本法案」の国会提出が、衆議院の解散で先送りになったそうです(→掲載ページ)。
私はこの話を、情けのないことに、「断酒ブログ」(→掲載ページ)を読んで初めて知りました。そこで、今回は「福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」(→掲載ページ)に引き続いて、この法案について何回かに分けて考えてみたいと思います。
◇ アメリカのヒューズ法
日本でもこれまでにも、アルコール関連問題(依存症を軸とした、飲酒による事故、負傷、疾病、欠勤、休職、免職、家庭不和、離婚、子どもの問題行動などを総合した概念-「アメリカ及びスウェーデンのアルコール政策」中本新一-→掲載ページ)について、アメリカのヒューズ法のような基本法を作る動きがありました。
アメリカでは、1920年に酒害をなくすことを目的に禁酒法が制定されましたが、これは皆さんご存知のとおり、結局、あのアルカポネなどのギャングが暗躍するアンダーグラウンドな世界をはびこらせることになって失敗に終わります。
禁酒法終結後、その反省から、国民に飲酒と自己決定の自由を保障しつつ、社会的観点からアルコールの弊害をなくそうという「アルコール・コントロール」という概念が生み出され、これにAA運動(アルコホーリクス・アノニマス)(→掲載ページ)が連動して、1970年に「アルコール乱用及びアルコール依存症の予防・治療・リハビリテーションに関する総合法」が制定されました。
この法律は、自らのアルコール依存をAAで回復させたハロルド・E・ヒューズ上院議員の熱意で実ったものであることから、通称「ヒューズ法」と呼ばれています。
ヒューズ法は500か条という膨大な条文からなっていますが、その内容の骨子は次のようです。
1 法の目的を実現するために補助金を出す
2 専門職を養成する
3 州政府、病院がAAと連携する
4 国民にアルコール依存症に関する知識を与え、治療を保障する
日本でも、このヒューズ法にならって、アルコール関連問題に関する基本法の制定に向けた動きはあったのですが、実現には至りませんでした。(その②に続く)
■ 今日の弁当
◇ ひじきばら寿司
ひじきをお湯で戻して、冷蔵庫に残っていたこんにゃくを細かく切って、一緒に甘辛く炊きました。卵は平たく焼いて、こんにゃくとおんなじぐらいに切り、昨夜の塩じゃけのアラの残りをほぐしました。これらの具を酢飯に混ぜ合わせてできあがり。
◇ 塩じゃけのアラ焼き、ウィンナー、きゅうりとわかめの酢の物、こんにゃくとたまねぎのキンピラ
塩ジャケのアラは焼いただけ。ウィンナーも炒めただけ。きゅうりは小口切りにして塩で揉み、わかめは水で戻してしっかり水気を切って、甘酢で和えました。こんにゃくとたまねぎは、細切りにして酒、醤油で炒め、白ゴマを振ってキンピラに。
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