アルコール健康障害対策基本法について(その1)
「アルコール健康障害対策基本法について」には、次の内容が記載されています。
■ アルコール健康障害対策基本法について(その1) (この下に書かれている内容です)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その2)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その3)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その4)
新聞記事によると、アルコール依存症患者とその家族の支援を目指した「アルコール健康障害対策基本法案」の国会提出が、衆議院の解散で先送りになった(→掲載ページ)。
アルコール健康障害対策基本法とは、一体どのような法律か。
これから、何回かに分けて、その歴史、内容などについて解説しよう。
■ アメリカのヒューズ法
日本でもこれまでにも、アルコール関連問題(依存症を軸とした、飲酒による事故、負傷、疾病、欠勤、休職、免職、家庭不和、離婚、子どもの問題行動などを総合した概念-「アメリカ及びスウェーデンのアルコール政策」中本新一-→掲載ページ)について、アメリカのヒューズ法のような基本法を作る動きがあった。
アメリカでは、1920年に酒害をなくすことを目的に禁酒法が制定されたが、これは、結局、あのアルカポネなどのギャングが暗躍するアンダーグラウンドな世界をはびこらせることになって失敗に終わった。
禁酒法終結後、その反省から、国民に飲酒の自己決定の自由を保障しつつ、社会的観点からアルコールの弊害をなくそうという「アルコール・コントロール」という概念が生み出され、これにAA運動(アルコホーリクス・アノニマス)(→掲載ページ)が連動して、1970年に「アルコール乱用及びアルコール依存症の予防・治療・リハビリテーションに関する総合法」が制定された。
この法律は、自らのアルコール依存をAAで回復させたハロルド・E・ヒューズ上院議員の熱意で実ったものであることから、通称「ヒューズ法」と呼ばれている。
ヒューズ法は500か条という膨大な条文からなっているが、その内容の骨子は次のとおりである。
1 法の目的を実現するために補助金を出す
2 専門職を養成する
3 州政府、病院がAAと連携する
4 国民にアルコール依存症に関する知識を与え、治療を保障する
日本でも、このヒューズ法にならって、アルコール関連問題に関する基本法の制定に向けた動きはあったが、実現には至らなかった。
アルコール健康障害対策基本法について(その2に続く)
電子出版プラットフォーム「パブー」から、田中かわずのペンネームで、400字詰め原稿用紙で10枚程度の短編小説「桜」「みっちゃんへ」「ピヨピヨ」「ベロの辛抱」、中編小説「おばあちゃんへの贈り物」を電子出版しました。無料です。よかったら読んでね。
エッセイ「オレのリハビリ日記」をパブーから有料で電子出版しました。300円です。よかったら買って読んでね。
■ アルコール健康障害対策基本法について(その1) (この下に書かれている内容です)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その2)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その3)
■ アルコール健康障害対策基本法について(その4)
新聞記事によると、アルコール依存症患者とその家族の支援を目指した「アルコール健康障害対策基本法案」の国会提出が、衆議院の解散で先送りになった(→掲載ページ)。
これから、何回かに分けて、その歴史、内容などについて解説しよう。
■ アメリカのヒューズ法
日本でもこれまでにも、アルコール関連問題(依存症を軸とした、飲酒による事故、負傷、疾病、欠勤、休職、免職、家庭不和、離婚、子どもの問題行動などを総合した概念-「アメリカ及びスウェーデンのアルコール政策」中本新一-→掲載ページ)について、アメリカのヒューズ法のような基本法を作る動きがあった。
アメリカでは、1920年に酒害をなくすことを目的に禁酒法が制定されたが、これは、結局、あのアルカポネなどのギャングが暗躍するアンダーグラウンドな世界をはびこらせることになって失敗に終わった。
禁酒法終結後、その反省から、国民に飲酒の自己決定の自由を保障しつつ、社会的観点からアルコールの弊害をなくそうという「アルコール・コントロール」という概念が生み出され、これにAA運動(アルコホーリクス・アノニマス)(→掲載ページ)が連動して、1970年に「アルコール乱用及びアルコール依存症の予防・治療・リハビリテーションに関する総合法」が制定された。
この法律は、自らのアルコール依存をAAで回復させたハロルド・E・ヒューズ上院議員の熱意で実ったものであることから、通称「ヒューズ法」と呼ばれている。
ヒューズ法は500か条という膨大な条文からなっているが、その内容の骨子は次のとおりである。
1 法の目的を実現するために補助金を出す
2 専門職を養成する
3 州政府、病院がAAと連携する
4 国民にアルコール依存症に関する知識を与え、治療を保障する
日本でも、このヒューズ法にならって、アルコール関連問題に関する基本法の制定に向けた動きはあったが、実現には至らなかった。
アルコール健康障害対策基本法について(その2に続く)
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