摂食障害、ダイエット、アルコール依存症
(昨日の続き 過食症について)
■ 摂食障害
過食症と拒食症を合わせて摂食障害と呼ばれる。過食と拒食は症状としての現れ方はまるっきり逆だが根っこは一緒、精神的障害である。
過食症は、病名的には神経的大食症と称され、拒食症は神経性食欲不振症/神経性無食欲症と称される。
典型的な過食症は以下のようである。
◇ むちゃ食いの繰り返し。むちゃ食いは次の2点によって特長づけられる。
・ある時間内にふつうの人が食べるよりも明らかに多い食べ物を食べる。
・食べている間は、食べることをコントロールできないという感覚がある(たとえば、食べ物の種類、食べる量をコントロールできない感じがする)
◇ 体重の増加を防ぐために、自己誘発性嘔吐(喉に手を突っ込んで嘔吐するなど)、下剤・利尿剤・浣腸またはその他の薬剤の誤った使用、絶食または過剰な運動などの不適切な代償行動を繰り返す。
◇ むちゃ食いおよび不適切な代償行動は、ともに平均して3ヶ月間にわたって週2回以上起こっている。
◇ 拒食と過食が交互に起こる場合もある。
これがどのような状態かといえば、過食は一般的に言う物を食べるというのではなく、ひたすら物を喉奥に詰め込む感じ。そして、その過食行動を自らコントロールすることができない。過食しているときは頭が真っ白になるように感じる人が多いようだ。
が、過食した後、ふと現実に戻ると、過食したことへの罪悪感、自責、自己嫌悪で、ひどく落ち込む。そして太ることに強い恐怖を感じるなどして、自ら喉に手を突っ込んで嘔吐したり、下剤を大量に飲んで食べた物を排出しようとしたりする行動に出ることがある。
拒食の反動で過食が、過食の反動で拒食が起こる場合もある。もともと拒食症を発症していて、その後、過食症になってしまう人が多く見られる。
(上の記載は、ホームページ「摂食障害(過食症・拒食症)を生きて」(→掲載ページ)を参考にした。)
摂食障害の発祥の原因は、社会的、遺伝的、心理的、生物学的要因がそれぞれ関与しているようで、書き出すと際限がないので、ここではこれ以上の言及はやめておく。
■ 私の場合
私の断酒後の過食状態については、何度かこのブログに書いてきた。
過食症についてまったく知識のなかった私は、ひょっとすると、私の症状は過食症ではないかと疑ってきた。
しかし、上に書いてきた摂食障害としての過食症状からすると、私の場合、過食症と称するのはおこがましい。単なる大食らいの類だろうと思われる。
これまでのアルコールの代償として単に甘い物を好んで食べている、あるいは量を多く食べているということなのだろう。
しかし、それで安心するというのはまだ早い。過度の飲食が体にいいわけがない。かといって一挙にアルコールはやめよ、甘い物を食べるのも控えよというのは、後々の反動が恐い。
アルコールは適度に飲むことはできない。断酒しかない。食べるほうの制御は、徐々に、徐々にである。
■ 摂食障害とアルコール依存
摂食障害とアルコール依存の間に深い関係が見られるとの調査結果がある。
特に若い20代~30代の女性で、アルコール依存症の女性の実に7~8割以上に摂食障害がみられるとか。
男性にはこのような兆候はあまりみられないということだが、なぜ、女性に特徴的なのかその原因はよくわかっていないようだ。
また、成長期のダイエットは、後にアルコール依存を誘発しやすいとの調査結果もある。ウィスコンシン大学の精神医学分野のチームが、アルコールの飲酒頻度とダイエットの関係を調べるため、入学1年目の女子大生1384人に過去1ヶ月のアルコール摂取量を調査したところ、月の半分以上飲む機会があったり、一度に5杯以上飲んでいる女性は、ダイエットをしている傾向にあることがわかったという(→掲載ページ)。
過度なダイエットをしている女性ほどアルコールをよく飲み、それに依存する傾向があるというのである。
ダイエットも摂食障害もアルコール依存も、それぞれ、一種の嗜癖(しへき)、addiction(アディクション)としてとらえるならば、方向性を同じくする嗜癖(しへき)が複合的に現れる、あるいは増幅しあうということなのかも知れない(嗜癖(しへき)はaddiction(アディクション)の訳語で、ある習慣への耽溺(たんでき)を意味する。薬物、アルコール、ギャンブル、セックスなど。重症になると「依存症」と呼ばれて治療を必要とするが、アディクションはもう少し軽症例からのものを含む)。
あれこれ調べている過程で、「報酬回路」あるいは「報酬系」という言葉に出あった。これはある脳の働きを指す専門用語で、薬物依存やアルコール依存などの依存症状と深く関わっているらしい。
次はこの報酬回路について考えてみたい。
■ 今日の弁当
今日はカレー。子らは、今、学期末試験で弁当がいらない。そこで昼に帰って食べられるようにカレーを作った。私の弁当はそのついで。子らは昼もカレー、夜もカレーである。
断酒35日。たかが35日、されど35日。1日断酒あるのみ。
今日は断酒会だった。その様子は、明日報告しよう。
電子出版プラットフォーム「パブー」から、田中かわずのペンネームで、400字詰め原稿用紙で10枚程度の短編小説「桜」「みっちゃんへ」「ピヨピヨ」「ベロの辛抱」、中編小説「おばあちゃんへの贈り物」を電子出版しました。無料です。よかったら読んでね。
エッセイ「オレのリハビリ日記」をパブーから有料で電子出版しました。300円です。よかったら買って読んでね。
■ 摂食障害
過食症と拒食症を合わせて摂食障害と呼ばれる。過食と拒食は症状としての現れ方はまるっきり逆だが根っこは一緒、精神的障害である。
過食症は、病名的には神経的大食症と称され、拒食症は神経性食欲不振症/神経性無食欲症と称される。
◇ むちゃ食いの繰り返し。むちゃ食いは次の2点によって特長づけられる。
・ある時間内にふつうの人が食べるよりも明らかに多い食べ物を食べる。
・食べている間は、食べることをコントロールできないという感覚がある(たとえば、食べ物の種類、食べる量をコントロールできない感じがする)
◇ 体重の増加を防ぐために、自己誘発性嘔吐(喉に手を突っ込んで嘔吐するなど)、下剤・利尿剤・浣腸またはその他の薬剤の誤った使用、絶食または過剰な運動などの不適切な代償行動を繰り返す。
◇ むちゃ食いおよび不適切な代償行動は、ともに平均して3ヶ月間にわたって週2回以上起こっている。
◇ 拒食と過食が交互に起こる場合もある。
これがどのような状態かといえば、過食は一般的に言う物を食べるというのではなく、ひたすら物を喉奥に詰め込む感じ。そして、その過食行動を自らコントロールすることができない。過食しているときは頭が真っ白になるように感じる人が多いようだ。
が、過食した後、ふと現実に戻ると、過食したことへの罪悪感、自責、自己嫌悪で、ひどく落ち込む。そして太ることに強い恐怖を感じるなどして、自ら喉に手を突っ込んで嘔吐したり、下剤を大量に飲んで食べた物を排出しようとしたりする行動に出ることがある。
拒食の反動で過食が、過食の反動で拒食が起こる場合もある。もともと拒食症を発症していて、その後、過食症になってしまう人が多く見られる。
(上の記載は、ホームページ「摂食障害(過食症・拒食症)を生きて」(→掲載ページ)を参考にした。)
摂食障害の発祥の原因は、社会的、遺伝的、心理的、生物学的要因がそれぞれ関与しているようで、書き出すと際限がないので、ここではこれ以上の言及はやめておく。
■ 私の場合
私の断酒後の過食状態については、何度かこのブログに書いてきた。
過食症についてまったく知識のなかった私は、ひょっとすると、私の症状は過食症ではないかと疑ってきた。
しかし、上に書いてきた摂食障害としての過食症状からすると、私の場合、過食症と称するのはおこがましい。単なる大食らいの類だろうと思われる。
これまでのアルコールの代償として単に甘い物を好んで食べている、あるいは量を多く食べているということなのだろう。
しかし、それで安心するというのはまだ早い。過度の飲食が体にいいわけがない。かといって一挙にアルコールはやめよ、甘い物を食べるのも控えよというのは、後々の反動が恐い。
アルコールは適度に飲むことはできない。断酒しかない。食べるほうの制御は、徐々に、徐々にである。
■ 摂食障害とアルコール依存
摂食障害とアルコール依存の間に深い関係が見られるとの調査結果がある。
特に若い20代~30代の女性で、アルコール依存症の女性の実に7~8割以上に摂食障害がみられるとか。
男性にはこのような兆候はあまりみられないということだが、なぜ、女性に特徴的なのかその原因はよくわかっていないようだ。
また、成長期のダイエットは、後にアルコール依存を誘発しやすいとの調査結果もある。ウィスコンシン大学の精神医学分野のチームが、アルコールの飲酒頻度とダイエットの関係を調べるため、入学1年目の女子大生1384人に過去1ヶ月のアルコール摂取量を調査したところ、月の半分以上飲む機会があったり、一度に5杯以上飲んでいる女性は、ダイエットをしている傾向にあることがわかったという(→掲載ページ)。
過度なダイエットをしている女性ほどアルコールをよく飲み、それに依存する傾向があるというのである。
ダイエットも摂食障害もアルコール依存も、それぞれ、一種の嗜癖(しへき)、addiction(アディクション)としてとらえるならば、方向性を同じくする嗜癖(しへき)が複合的に現れる、あるいは増幅しあうということなのかも知れない(嗜癖(しへき)はaddiction(アディクション)の訳語で、ある習慣への耽溺(たんでき)を意味する。薬物、アルコール、ギャンブル、セックスなど。重症になると「依存症」と呼ばれて治療を必要とするが、アディクションはもう少し軽症例からのものを含む)。
あれこれ調べている過程で、「報酬回路」あるいは「報酬系」という言葉に出あった。これはある脳の働きを指す専門用語で、薬物依存やアルコール依存などの依存症状と深く関わっているらしい。
次はこの報酬回路について考えてみたい。
■ 今日の弁当
今日はカレー。子らは、今、学期末試験で弁当がいらない。そこで昼に帰って食べられるようにカレーを作った。私の弁当はそのついで。子らは昼もカレー、夜もカレーである。
断酒35日。たかが35日、されど35日。1日断酒あるのみ。
今日は断酒会だった。その様子は、明日報告しよう。
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