アルコール依存な人たち(ある音楽教師)
私が小学生低学年の頃の思い出である。私は、その頃、歌が得意で、大きな声を出して歌っていたから、よくその先生に褒めてもらった。現金なもので褒めてもらうと嬉くれ嬉しくて、音楽の時間が待ち遠しかった記憶がある。
先生の夫が何を職業にしていたのかは記憶にない。先生が顔に真新しい生傷をつけて学校にきた日には、ピアノを弾く手を止めて、突如として弦盤に突っ伏して泣き始めるということがよくあった。
幼い私たち生徒は、その意味するところがまったくわからず、皆が「またや」といった感じで顔を見合わせ、先生が落ち着くのを待つしかないのだった。
それが酒乱の夫のよる妻へのDVだったことは後日知ったことである。幸いに子どもはいなかった。
都会から離れた山村のことである、それにまだまだ女性の人権に対する意識は低い時代だった。夫の所業は村民みんなに知れ渡ってはいたが、その程度のことはよくあることと片付けられ、あまり問題にはされていなかったようだった。
しかし、遂には先生の夫のその他の所業が一線を越えて村民の反感を買い、その音楽の先生も学校にいられなくなって、2人わびしくふるさとを去っていった記憶が、私の脳裏の片隅に残っている。
家族自らが共依存に陥ることなく自立すべしとは、いうは簡単だが、いざ実践するとなると、命を懸けた戦いになることだろう。
私も家族のことを考える。そして、今こそ、この断酒を継続しなければならないと心から思う。
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