断酒77日目 中島らも「寝ずの番」
今日(1月22日(火)は断酒77日目。
昨日、断酒76日達成。たかが76日、されど76日。1日断酒あるのみ。
このところ、ノンアルコールビールをよく飲む。アサヒのドライゼロが1番旨いと思う(→掲載ページ)。
仕事を終えて家に帰り、晩ご飯をつくりながら1本飲む。
別にノンアルコールだから嫁さんに内緒にする必要はないのだが、断酒前に隠れてキッチンドリンカーをしていたときの記憶が抜けないからだろうか、相変わらず嫁さんに内緒にしてこっそり飲む。その方が何かアルコールを飲んだような気になるから不思議だ。
食事をしながらもう1本飲む。これは嫁さんにも子らにもおおっぴらにして飲む。
大体、2本である。3本はいらないし飲みたくもない。
しかし、こうしてノンアルコールビールを飲んでいると、飲酒時の記憶が鮮明に思い起こされて、何かやばいなあと思う。元きた道にいつでも戻る準備をしているようなものだとも思う。
普通のビールを飲むよりかはいいに違いないが、やはり断酒を誓うからには、ノンアルコールビールといえども、いかにも普通のビールテイストの炭酸飲料は口にしない方がいい。
そう思いながらも、ノンアルコールビールを飲む日々である。スリップにつながらなければいいのだが・・・。心しなければならない。
■ 中島らも著「寝ずの番」
中島らものことは、朝日新聞の「明るい悩みの相談室」で知っていた。読んでなんども大笑いしたことがある。著書はこれまで読んだことがなかった。
アルコール依存になって断酒を決意し、こうして断酒ブログを開設して、あれこれの断酒ブログをサーフィンするようになったが、その中でよく中島らもの名前を見るようになった。
特にその著書「今夜、すべてのバーで」は多くのブロガーに取り上げられている。
私も是非にこの本を読んでみようと思い、梅田に出たついでの折に紀伊国屋書店に寄ってみると在庫切れとのこと。しかたがないからかわりに短編小説集「寝ずの番」を買って読んでみた。

9編からなる短編集である。とにかくエッチな「らも」ワールド満載の本である。
はじまりはこうである。
稀代の落語家橋鶴の臨終(死因は肝硬変による静脈瘤破裂という設定)に際して、弟子たちが集まり、橋鶴に「最後に何かしたいことはおまっか」と尋ねる。
橋鶴はこう答える。「そそがみたい」。
「そそ」とは女性器のことである。弟子たちは、さて、困った。しかし、他ならない師匠のいまわの際の頼みである。
弟子のうちの1人、橋太は妻帯者で家も近い。橋太は嫁さんに事情を話し頼み込んで、嫁さんもそういうことなら仕方がないと引き受け、橋鶴の顔の上にまたがってそそを見せる。そしていう。「お師匠、そそはどうでっか」
師匠答えていわく「そそやない。外がみたいというたんや」
酒の臭いもプンプンする。
短編「グラスの中の眼」のおしまいにこうある。
「おれの人生は破れている。その破れ目の中にアルコールがすいすいと入っていく。もしできることなら、その破れ目におれ自身を放り込んでみたい。どんな気持ちがするだろう」
わかったようなわからないような文章だが、確かに破天荒に生きた中島らもの人生はアルコールや薬物にどっぷり漬かっていたことだろうと思う。
■ 今日の弁当

◇ 鶏の唐揚げ

鶏はムネ肉。卵、しょうゆ、酒を一口大に切ったムネ肉にしっかり揉み込んで、2度揚げした。
◇ キャベツとウィンナー炒め、卵焼き、肉団子

キャベツとウィンナーは炒めただけ。卵焼きは定番。肉団子は市販品。
◇ にんじんとかまぼこの寿司酢和え

にんじんとかまぼこ(正月の残り物)を薄切りにして、寿司酢で和えた。マイブームの1品。
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