断酒87日目 酔いがさめたら、うちに帰ろう
■ 断酒87日目
今日(2月1日(金)は断酒87日目。
昨日、断酒86日達成。たかが86日、されど86日。1日断酒あるのみ。
■ ちょっと痩せてきたよ
さして理由がないが、私は体重計にはほとんど乗らない。だから自分の体重がどの程度かは、1年に1回行われる職場での定期健診でしかわからない。
私は基本的にはビール党だから、90日近く前の飲酒時には、下腹がビール腹でぷっくり膨れて醜いこと、この上なかった。
それがここにきて、ちょっとしぼんできたように思う。ご他聞にもれず、断酒してからは甘いものをよく口にするようになったが、体重そのものはちょっと減ってきたようなのだ。
あれこれブログをサーフィンしていると、断酒してから甘いものを口にするようになって、体重が増えて困るといった記事をよく目にするが、私の場合は逆である。
飲んでいた頃のビールの糖分と、断酒してから摂取するようになった甘い物の糖分を差し引きすると、飲酒時に摂取していた糖分の方が断酒時より多いということだろうか。よくわからない。
まあ、いずれにしろ、総コレストロール値が高く、脂質異常症と判断されているこの身からすればいい傾向には違いない。
■ 戦場カメラマン鴨志田穣と漫画家、西原理恵子さんのこと
私の書いている「アルコール依存なひとたち」(→掲載ページ)のコーナーに、次に書いてみようと思っているのは、鴨志田穣さんのことである。
「えっ、鴨志田穣って、それ誰?」という人も少なくないだろう。私自身、こうして断酒を始めて断酒ブログを書くようになるまで、鴨志田穣さんのことは何も知らなかった。
あの漫画「毎日かあさん」や「ぼくんち」でおなじみの西原(さいばら)理恵子さんの元旦那といえば、「ああ、どっかで聞いたことがある」と思い出す人もいるかもしれない。
戦場カメラマンにしてエッセイスト。アルコール依存を病み、42歳の若さで腎臓癌を患ってこの世を去った。
詳しくは「アルコール依存なひとたち」で書くつもりだが、今日は、その鴨志田穣さんの元妻、西原(さいばら)理恵子さんのことにちょっと触れておこうと思う。
西原さんは高知県の出身だ。高知県といえば酒豪が多いことでつとに有名で、日本断酒連盟の発祥の地でもある。
西原さんのお父さんも強度のアルコール依存症で、入退院を繰り返していたらしい。お母さんは、西原さんを身ごもったが、アルコール依存の夫と姑問題に悩み、その身重な身を引きずるようにして実家に戻った。
西原さんは無事生まれたが、その後、婚家との交流は途絶え、アルコール依存症のお父さんは、西原さんを抱くこともなく、西原さんが3歳のときに死亡した。
お母さんは、西原さんが7歳のときに再婚するが、その義父が無類のギャンブル狂で、西原さんの美大受験前日に、莫大な借金を抱えたまま首をくくって死んだという。
武蔵野美術大学に入学した西原さんは、成人雑誌にカットを描いて小遣い稼ぎをしていたが、それが小学館の編集者の目にとまり、1988年(昭和63年)24歳のとき「ちくろ幼稚園」(週間ヤングサンデー)で漫画家のデビューを果たした。
鴨志田さんとは、1996年のアマゾン取材旅行で知り合い結婚。1男1女をもうけたが、鴨志田さんのアルコール依存などが災いして2003年に離婚した。といっても、これは戸籍上のことで、離婚後も2人の交流は続いていたという。
鴨志田さんはアルコール専門病院に入院するが、そのとき、腎臓癌が発覚。退院後は、西原さんと子どもたちと半年余りの月日を穏やかに過ごし、2007年3月、帰らぬ人となった。
■ 映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう」
アルコール依存症時代のことを含め、その間のことを、鴨志田さんは、小説「酔いがさめたら、うちに帰ろう」として発表。
2010年、主演 浅野忠信・永作博美、監督東陽一で映画化された(→掲載ページ)。
西原さんは、鴨志田さんと過ごした最後の半年間のことなどを、福祉ネットワーク「この人と福祉を語ろう」(→掲載ページ)の中で、こう振り返っている。
私は、この部分を読んで思わず涙ぐんでしまった。そして思ったものである。
(アルコール依存者が家族に対してむごい仕打ちをしてしまうのは決して許されることではないけれど、それはアルコール依存という病気がそうさせてしまうんだな)
早速、今日、「酔いがさめたら、うちに帰ろう」のビデオを借りてきた。
本もきっと読んでみようと思う。
ビデオの感想は、観てからこの日記に書くつもりです。
(毎日かあさん」「ぼくんち」などでおなじみの漫画家西原理恵子さんの元夫で写真家の鴨志田穣さんは、42歳という若さで腎臓癌で死んだ。鴨志田さんは、腎臓癌が見つかる前、アルコール依存症を病んでいた。西原さんは「早く見捨てていればそれだけ回復も早かったかもしれない」と書かれている。アルコール依存症者だけでなく、是非、その家族にも読んで欲しい本。)
もうすぐ、おひな祭りですねえ。
電子出版プラットフォーム「パブー」から、田中かわずのペンネームで、400字詰め原稿用紙で10枚程度の短編小説「桜」「みっちゃんへ」「ピヨピヨ」「ベロの辛抱」、中編小説「おばあちゃんへの贈り物」を電子出版しました。無料です。よかったら読んでね。
エッセイ「オレのリハビリ日記」をパブーから有料で電子出版しました。300円です。よかったら買って読んでね。
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今日(2月1日(金)は断酒87日目。
昨日、断酒86日達成。たかが86日、されど86日。1日断酒あるのみ。
さして理由がないが、私は体重計にはほとんど乗らない。だから自分の体重がどの程度かは、1年に1回行われる職場での定期健診でしかわからない。
私は基本的にはビール党だから、90日近く前の飲酒時には、下腹がビール腹でぷっくり膨れて醜いこと、この上なかった。
それがここにきて、ちょっとしぼんできたように思う。ご他聞にもれず、断酒してからは甘いものをよく口にするようになったが、体重そのものはちょっと減ってきたようなのだ。
あれこれブログをサーフィンしていると、断酒してから甘いものを口にするようになって、体重が増えて困るといった記事をよく目にするが、私の場合は逆である。
飲んでいた頃のビールの糖分と、断酒してから摂取するようになった甘い物の糖分を差し引きすると、飲酒時に摂取していた糖分の方が断酒時より多いということだろうか。よくわからない。
まあ、いずれにしろ、総コレストロール値が高く、脂質異常症と判断されているこの身からすればいい傾向には違いない。
■ 戦場カメラマン鴨志田穣と漫画家、西原理恵子さんのこと
私の書いている「アルコール依存なひとたち」(→掲載ページ)のコーナーに、次に書いてみようと思っているのは、鴨志田穣さんのことである。
「えっ、鴨志田穣って、それ誰?」という人も少なくないだろう。私自身、こうして断酒を始めて断酒ブログを書くようになるまで、鴨志田穣さんのことは何も知らなかった。
あの漫画「毎日かあさん」や「ぼくんち」でおなじみの西原(さいばら)理恵子さんの元旦那といえば、「ああ、どっかで聞いたことがある」と思い出す人もいるかもしれない。
戦場カメラマンにしてエッセイスト。アルコール依存を病み、42歳の若さで腎臓癌を患ってこの世を去った。
詳しくは「アルコール依存なひとたち」で書くつもりだが、今日は、その鴨志田穣さんの元妻、西原(さいばら)理恵子さんのことにちょっと触れておこうと思う。
西原さんは高知県の出身だ。高知県といえば酒豪が多いことでつとに有名で、日本断酒連盟の発祥の地でもある。
西原さんのお父さんも強度のアルコール依存症で、入退院を繰り返していたらしい。お母さんは、西原さんを身ごもったが、アルコール依存の夫と姑問題に悩み、その身重な身を引きずるようにして実家に戻った。
西原さんは無事生まれたが、その後、婚家との交流は途絶え、アルコール依存症のお父さんは、西原さんを抱くこともなく、西原さんが3歳のときに死亡した。
お母さんは、西原さんが7歳のときに再婚するが、その義父が無類のギャンブル狂で、西原さんの美大受験前日に、莫大な借金を抱えたまま首をくくって死んだという。
武蔵野美術大学に入学した西原さんは、成人雑誌にカットを描いて小遣い稼ぎをしていたが、それが小学館の編集者の目にとまり、1988年(昭和63年)24歳のとき「ちくろ幼稚園」(週間ヤングサンデー)で漫画家のデビューを果たした。
鴨志田さんとは、1996年のアマゾン取材旅行で知り合い結婚。1男1女をもうけたが、鴨志田さんのアルコール依存などが災いして2003年に離婚した。といっても、これは戸籍上のことで、離婚後も2人の交流は続いていたという。
鴨志田さんはアルコール専門病院に入院するが、そのとき、腎臓癌が発覚。退院後は、西原さんと子どもたちと半年余りの月日を穏やかに過ごし、2007年3月、帰らぬ人となった。
■ 映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう」
アルコール依存症時代のことを含め、その間のことを、鴨志田さんは、小説「酔いがさめたら、うちに帰ろう」として発表。
2010年、主演 浅野忠信・永作博美、監督東陽一で映画化された(→掲載ページ)。
西原さんは、鴨志田さんと過ごした最後の半年間のことなどを、福祉ネットワーク「この人と福祉を語ろう」(→掲載ページ)の中で、こう振り返っている。
たった半年ですけどアルコールが全部抜けて退院してからは、結婚する前の付き合っていた彼を思い出して。
そうだ、この人、優しいいい人だったよなって。
この半年がないまま、憎しみ合って別れてしまったら、どんなにか辛かっただろうと。
家族を憎んで一生生きていく、そんな辛いことはないですから。
アルコールの時は、本当に人じゃないんですよ。こんなに悪質なことができるのかっていうようなことをするんです。
本人の心、性格、誰のせいでもないんですけどね。でも、子供を傷つけないで済んだ、一生憎まれる存在じゃなくて済んだって、
死ぬ間際、彼はそう言っていました。
この経験を話すことで、もしかして心のつかえが取れる方がいらっしゃったらと思って、今日ここに出させていただいたんですけど。他にもいろんな依存の病気があります。家族でいいですから、病院やカウンセ リング、専門の先生に診てもらうこと。聞きにいくことがすごく大事だと思います。
私は、この部分を読んで思わず涙ぐんでしまった。そして思ったものである。
(アルコール依存者が家族に対してむごい仕打ちをしてしまうのは決して許されることではないけれど、それはアルコール依存という病気がそうさせてしまうんだな)
早速、今日、「酔いがさめたら、うちに帰ろう」のビデオを借りてきた。
本もきっと読んでみようと思う。
ビデオの感想は、観てからこの日記に書くつもりです。
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