断酒98日目 4つの神器
■ 今日(2月12日(火)は断酒98日目
昨日、断酒97日達成。たかが97日、されど97日。1日断酒あるのみ。
■ 我が家の4つの神器
嫁さんはかなり太り気味である。いつも体重を気にしている。私はアルコール依存症だが嫁さんは糖尿病。
糖尿病は栄養管理と運動が最も効果的だというので、時間があればせっせとフィットネスに通っている。
家でも寝る前などには運動を欠かさない。
そんな訳で、昨年10月頃から、徐々に通販なんかで運動器具を買うようになって、今、我が家の狭い居間には4つの運動器具がある。
紹介しよう。
◇ 乗馬みたいなやつ
電気のスイッチを入れると、乗馬よろしくウイーンウイーンといろんな動きをし始める。これに乗って運動すると腰に効く(らしい)。腹筋にもいいんだと。
嫁さんがこれに乗っているのをみたのは2、3度である。早くもホコリをかぶり始めている。
◇ スケーターみたいなやつ
この器具では、乗って両足を前後に大きく開脚して腹筋を鍛えるのだと。寝る前に30回ほど毎日やれば腹筋がキン肉マンになる(らしい)。運動にもいい。
目下、この運動器具が最も活躍している。
◇ ぴょんぴょん跳ねるやつ
乗って勢いをつけてぴょんぴょんはめるのである。小さい頃、こんなんで遊んだことがあるな。ん、あれは竹馬か。もう、すっかりホコリを被っている。嫁さんが乗ってぴょんぴょん跳ねる姿は見たことがない。
◇ 腰振り器
最近買った新入りであるが、居間の中央に主人顔してデンとお座りしている。前かがみになってアームに手を、黒い部分に足を乗せて腰を思いっきり左右に振ると、それにあわせて器具がグイングインと左右に大きく振れる。
私もやってみたが、これは確かに腰に効く。ついでに腕も痛くなる。
■ 嫁さんが沈んでいる
数日前、仕事から帰ると嫁さんが沈んでいるので、「どうしたんや」と聞くと、定期的に通っている病院で、主治医に「糖尿の検査の数値があまりよくない。このままでは入院しなくてはいけなくなるかもしれない」とおどされたらしい。
「フィットネスにいってるし、家でも寝る前にはちゃんと運動器具で運動してるし、おかしいなあ。なんで数値がよくなかったんやろ? 年末年始に食べ過ぎたのかなあ」と首をかしげている。
私は、ちょっとアルコールの飲みすぎちゃうかと、のど元まで出かかった言葉をごっくん飲み込んだ。
まだ、たかだか断酒100日あまりである。それまで、何度、嫁さんに酒を控えたらどうかといわれて生返事を返してきたことか。
それに、何度、今度こそ酒をやめると狼少年を繰り返してきたことか。
私がそういえば、「あんたにだけはいわれたない。それに主治医もお酒は関係ないっていってはるし」との反論がくることはわかっている。
酒の量を主治医には過小申告しているのではないかと思うのだが、それもいえない。
そんなことをいえば、たちまち「そんなことはない。ちゃんといってる!」との反論が投げ返されることはわかっている。
ああ、これも一種の否認だね。
今は黙って見守るしかない。そう思う。アルコール依存は自分で気づくしかない。
私が黙って断酒を継続していることが、嫁さんの気づきを助けることになるのだろう、そうも思う。
「おまえらもがんばって嫁さんを助けてや」
私は、今朝、4つの神器にそう言葉を投げかけて家をでたのだった。
(毎日かあさん」「ぼくんち」などでおなじみの漫画家西原理恵子さんの元夫で写真家の鴨志田穣さんは、42歳という若さで腎臓癌で死んだ。鴨志田さんは、腎臓癌が見つかる前、アルコール依存症を病んでいた。西原さんは「早く見捨てていればそれだけ回復も早かったかもしれない」と書かれている。アルコール依存症者だけでなく、是非、その家族にも読んで欲しい本。)
もうすぐ、おひな祭りですねえ。
電子出版プラットフォーム「パブー」から、田中かわずのペンネームで、400字詰め原稿用紙で10枚程度の短編小説「桜」「みっちゃんへ」「ピヨピヨ」「ベロの辛抱」、中編小説「おばあちゃんへの贈り物」を電子出版しました。無料です。よかったら読んでね。
エッセイ「オレのリハビリ日記」をパブーから有料で電子出版しました。300円です。よかったら買って読んでね。
ブログランキングにも参加しています。よかったらポチっとたのんます。
昨日、断酒97日達成。たかが97日、されど97日。1日断酒あるのみ。
嫁さんはかなり太り気味である。いつも体重を気にしている。私はアルコール依存症だが嫁さんは糖尿病。
糖尿病は栄養管理と運動が最も効果的だというので、時間があればせっせとフィットネスに通っている。
家でも寝る前などには運動を欠かさない。
そんな訳で、昨年10月頃から、徐々に通販なんかで運動器具を買うようになって、今、我が家の狭い居間には4つの運動器具がある。
紹介しよう。
◇ 乗馬みたいなやつ

電気のスイッチを入れると、乗馬よろしくウイーンウイーンといろんな動きをし始める。これに乗って運動すると腰に効く(らしい)。腹筋にもいいんだと。
嫁さんがこれに乗っているのをみたのは2、3度である。早くもホコリをかぶり始めている。
◇ スケーターみたいなやつ

この器具では、乗って両足を前後に大きく開脚して腹筋を鍛えるのだと。寝る前に30回ほど毎日やれば腹筋がキン肉マンになる(らしい)。運動にもいい。
目下、この運動器具が最も活躍している。
◇ ぴょんぴょん跳ねるやつ

乗って勢いをつけてぴょんぴょんはめるのである。小さい頃、こんなんで遊んだことがあるな。ん、あれは竹馬か。もう、すっかりホコリを被っている。嫁さんが乗ってぴょんぴょん跳ねる姿は見たことがない。
◇ 腰振り器

最近買った新入りであるが、居間の中央に主人顔してデンとお座りしている。前かがみになってアームに手を、黒い部分に足を乗せて腰を思いっきり左右に振ると、それにあわせて器具がグイングインと左右に大きく振れる。
私もやってみたが、これは確かに腰に効く。ついでに腕も痛くなる。
■ 嫁さんが沈んでいる
数日前、仕事から帰ると嫁さんが沈んでいるので、「どうしたんや」と聞くと、定期的に通っている病院で、主治医に「糖尿の検査の数値があまりよくない。このままでは入院しなくてはいけなくなるかもしれない」とおどされたらしい。
「フィットネスにいってるし、家でも寝る前にはちゃんと運動器具で運動してるし、おかしいなあ。なんで数値がよくなかったんやろ? 年末年始に食べ過ぎたのかなあ」と首をかしげている。
私は、ちょっとアルコールの飲みすぎちゃうかと、のど元まで出かかった言葉をごっくん飲み込んだ。
まだ、たかだか断酒100日あまりである。それまで、何度、嫁さんに酒を控えたらどうかといわれて生返事を返してきたことか。
それに、何度、今度こそ酒をやめると狼少年を繰り返してきたことか。
私がそういえば、「あんたにだけはいわれたない。それに主治医もお酒は関係ないっていってはるし」との反論がくることはわかっている。
酒の量を主治医には過小申告しているのではないかと思うのだが、それもいえない。
そんなことをいえば、たちまち「そんなことはない。ちゃんといってる!」との反論が投げ返されることはわかっている。
ああ、これも一種の否認だね。
今は黙って見守るしかない。そう思う。アルコール依存は自分で気づくしかない。
私が黙って断酒を継続していることが、嫁さんの気づきを助けることになるのだろう、そうも思う。
「おまえらもがんばって嫁さんを助けてや」
私は、今朝、4つの神器にそう言葉を投げかけて家をでたのだった。
西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気 | |
![]() | 西原 理恵子 小学館 2010-07-01 売り上げランキング : 15487 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
もうすぐ、おひな祭りですねえ。
電子出版プラットフォーム「パブー」から、田中かわずのペンネームで、400字詰め原稿用紙で10枚程度の短編小説「桜」「みっちゃんへ」「ピヨピヨ」「ベロの辛抱」、中編小説「おばあちゃんへの贈り物」を電子出版しました。無料です。よかったら読んでね。
エッセイ「オレのリハビリ日記」をパブーから有料で電子出版しました。300円です。よかったら買って読んでね。
ブログランキングにも参加しています。よかったらポチっとたのんます。
- 関連記事
いい記事だなって思ったらポチっと応援をお願いします。
にほんブログ村
ランチブログ ブログランキングへ
タグキーワード
- No Tag