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アルコール依存体験談 ーそして妻はー - 最近のトピックスや弁当作り・断酒生活そのほかもろもろ日記

アルコール依存体験談 ーそして妻はー

■ syousukeの記事

 今回のsyousukeさんの記事「忘れへんで」は悲しい。

 アルコール依存にはよくある話といえばそれまでだが、年齢はまだ30歳代だ。アルコール依存とギャンブル依存に陥っていて、その上、鬱状態だったという。両方の依存状態を克服して今があるのに、どうやら鬱状態の中で自死を選ばれたらしい。冥福をお祈りしたい。

 私は、この「アルコール依存の体験談集」コーナーで、アルコール依存に悩んでいる人やその家族、アルコール依存を克服した人の体験などを、いろいろなサイトの中から拾い上げて掲載していきたいと思っているが、そのようにしてサイトなどの中で声を上げ、文章にする人は、まさに氷山の一角で、多くのアルコール依存者は、何の声も出さず訴えもせず、回りや世間の無理解の中で、ひとりひそかに死出の旅に立ち、はたまた自ら死を選んでいるのだと思う。何かそのことを思うと無性にやるせない。

 syousukeさんの若い友人はギャンブル狂でもあったという。アルコール依存にギャンブルはつきものだ。私にも幾分、そういう気がある。
 今、私が抱えている多くの借金は、アルコール飲酒によるものだが、その中には少なからず費やしたパチンコ代も含まれている。

 「今日はちょっと今から貯金おろしにいくわ」
 「おっ、おまえ貯金してたんか。どこの銀行やねん」
 「パチンコ銀行や」
 

 私の詠んだ川柳にこういうのもある。

 小遣いを おろしにいくと パチンコ屋

 ギャンブルと聞けば思い出す先輩がいる。もうかれこれ10年前のことだった。その先輩がある高校の事務長をしていたときに、生徒の修学旅行の積立金を横領した。5000万円近くの大金だった。競馬代に消えたのである。

 その先輩とある職場で一緒に仕事をしたことがある。私が総務係長でその先輩が経理係長だった。真面目で几帳面で経理係長としては適役だった。

 事件が発覚したとき、「まさかあの人が」と誰もが言った。先輩に経理のすべてをまかせていた校長先生もそうである。「まさかあの事務長が」と絶句したという。

 事件前に、1度、その先輩にあったことがある。遺伝性の糖尿病を病んでいてやせ細っていたが、いつもの優しい人なつっこい笑顔で声をかけてくれたことが忘れられない。

 人とはそういうものである。みんな心の中に一匹の天使と悪魔を飼っている。そして、人はときにジキルになりハイドになるのだ。  

 自死を選ぶのは動物の中ではヒトだけだという。それはヒトに他の動物がもたない「理性」(考える能力)が備わっているからだ。
 理性あるがゆえにヒトはその生活を豊かにもできるが、反面、自然を破壊し地球を滅亡に導きさえもしようとする。

 何かやりきれないなあ。

 けど、今をしっかり生きなければとも思う。断酒100日を越えてからは、もう、今日は断酒何日目ということをまったく気にかけなくなって、今、久しぶりにこのサイトの右サイドバーに掲載している断酒カウンターをみると127日目とある。

 昨年の11月からはじめた断酒が、もう127日に達したのである。拾った命である。しっかり生きなければ思う。両肩には嫁さんと高校1年生の双子の子らの生活もかかっているのだから。

■ 今回の体験談

 今回も、「NHK福祉ポータルハートネット」への投稿から、夫のアルコール依存に苦しんでいる妻の叫びを紹介しよう。
 

 主人は依存症のため3年前に入院し退院9ヶ月後に再飲酒し、その間に子供も生まれましたがとても幸せと感じることはありませんでした。
 暴言暴力、両親巻き込んでの話し合いも重なりついに別居となり現在は実家で息子と暮らしています。しかし、昨年飲酒運転により交通事故を起こし、長期入院をすることになりました。2度目のアルコール入院も終わりましたが、1人で暮らしています。
 本当は一緒に暮らしていきたいのですが、何度も暴力受けたり子供が小さかったり私の精神も限界でした。病気のためってわかっていても、どうしようもできないこともあるのです。私は夫を見捨てた妻だと思われるでしょう、しかし息子を育てなくてはならないし、私がだめになったら息子は誰がみてくれるのですか?
 AAグループの存在も知っていますが、行ける余裕もないのです。すでに亡くなられているから綺麗ごとも言えるのです。思っているほど簡単な病気ではないこともわかった上でお話していただきたかったです。がんとアルコール依存症は全く別のものです。完治しないのです。
 今の主人は素の主人です。とても優しい人で今でも大好きなのです。だけどもう戻れないのです。悲しいより悔しいです。
 私の気持ちは間違っていますか?私もいっぱいいっぱいでした。顔は笑っていても涙はいつでもあふれてきます。

 
 この投稿は、鴨志田穣さんがアルコール依存で、しかも腎臓がんで死んだことに関して体験談を話された妻の西原理恵子さんの話を聞いた感想も交えながら書かれた投稿である。
 この投稿に、ある人がこんな返しをしている。
 

 あなたの気持ち、痛いほどわかりますよ。
 お酒なんて半年やめたくらいで、アル症が治ったなんて決して言えないんです。不治の病、生きている限り一生飲酒欲求と闘わなくてはいけない。何年やめていてもほんの一口でもとのもくあみです。家族はいつまた再飲酒が始まるかびくびくして暮らさなくてはいけないし、親がアルコール依存症であれば、その子供もアルコール依存症や共依存、さまざまな心の問題を抱える可能性が非常に高くなります。私も子供を酒害から守る方を選びます。世代を超えて受け継がせちゃいけないんです。
 でもご主人を今でも本当に愛しているなら、一緒に暮らさなくても関係を修復していく方法はきっと見つかると思います。でも無理にすることはないんですよ。あなたはあなたご自身を一番大切にしなくてはいけないと思います。AAもそうですが、アラノンという、家族のための自助会が近くにないですか?多少無理をしてでもいかれることをお勧めします。

 
 投稿者はこの返しにこう感謝を述べられている。
 

 私の文面についてご感想・ご意見やアドバイスありがとうございました。共感していただけるだけでも本当にうれしかったです。主人がこのようになってしまったのは自分を責任ではないか?と自分を責め、過去を振り返ってばかりいましたが、息子の笑っている顔をみると「この子の為にも心を鬼にしてでも守っていかなくては」と思う毎日です。
 現在主人とは、未だ実家におり別居中で離婚の話し合いをしておりますがお互いの為だと落ち着いた状況で進めています。主人はアルコールに対する話もどんどんしてきます。病院にも通院していますが別々に暮らしていても、不安になればいつでも相談にのるようにしています。私は他人でも息子の父親には変わりないのですから、別れてもできる限りは助けてあげたいと思うのですがどうでしょうか・・・。と考えてしまいます。
 過去のでき事がトラウマとなり一緒の生活は2度とできないのですが、手はかさないほうがよいのでしょうか・・?
 


 私にいう言葉はない。

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                        春ですね。



        


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 (毎日かあさん」「ぼくんち」などでおなじみの漫画家西原理恵子さんの元夫で写真家の鴨志田穣さんは、42歳という若さで腎臓癌で死んだ。鴨志田さんは、腎臓癌が見つかる前、アルコール依存症を病んでいた。西原さんは「早く見捨てていればそれだけ回復も早かったかもしれない」と書かれている。アルコール依存症者だけでなく、是非、その家族にも読んで欲しい本。)



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