蓮様、私怒っています
■ 始めての夫婦喧嘩
兄、吉太郎に蓮子の隠れ家を教えてもらった花子は、夫、英治に「歩の面倒をお願いします。これから蓮様に会いにいってきます」よういって、家を飛び出そうとします。
英治は「何時だと思っているんだ。それに今は、あまりあの人にかかわらないほうがいい。あの人は花子と歩に会いにいくと嘘をいって、東京に出てきたんだぞ。花子はあの人にだまされたんだぞ」と、花子を止めようとします。
「こんなときだけ、あなたは花子って呼び捨てにするのね!」
花子と英治の初めての夫婦喧嘩でした。
■ 蓮様、私怒っています
翌朝、朝食を終えて、花子は「蓮様に会いにいくから歩のことを頼みます」そうい英治にいい置いて、家をでようとします。
英治は「それはだめだ。許さない」と反対して、またもや夫婦喧嘩。
そこに花子の妹のかよがやってきます。花子の決意が固いと知った英治が、それなら、花子一人ではなく、自分も一緒に行こうと考えて、前もって歩の子守に呼んでおいたのです。
英治は優しい男なのです。
2人は、蓮子の隠れるアパートにやってきて、蓮子の名前を呼び、扉を開けようとしますが、中から蓮子が扉を押さえていれようとはしません。
蓮子には、もう2度と花子に会う気持ちはなかったのです。
2人して無理やり、扉を開けると、そこに蓮子が一人立ちすくんでいました。
「子どもの顔をみにくるといって、花子をだましたのですか」と英治。
「そうよ。私は周到に計画を練って、花ちゃんを利用したの。もう、花ちゃんに会うつもりはなかった。さあ、2人とも帰って頂戴」と蓮子。
それじゃあ、かえろうと促す英治に、花子はちょっと2人にして頂戴と頼みます。
2人になった花子は、蓮子に向かい「蓮様、私怒っています。こんなに怒ったのはうまれて初めてです」 と怒りをあらわにします。
花子のことを信頼してくれなかったことが、花子にとってはたまらなく辛かったのです。
「蓮様、私、10年前、蓮様が嘉納に嫁ぐといったときには、泣いていさめたわよね。私もあの頃は若かった。でも、あれから、人を愛することがどういうことなのか、いけないとはわかっていても愛さずにはいられないこともあるんだってことを知ったわ。蓮様は本当の愛がほしかったのね」
「花ちゃん、私には、今はこの愛だけがすべてなの。この愛の全てをあの人に注ぎたいのよ。もう、他には何にもいらない」
ちょっとジーンとするシーンでしたね。私も思わずジーンときましたよ。
けど、あまりにも深い愛情というのも困りものです。
歌手の中島みゆきが、誰かが好きになると、すべてをささげて尽くそうとするものだから、そのうち、相手がその愛を重荷に感じて離れていってしまうのだと嘆いていたという話をどこかで聞いた記憶がありますが、蓮子の宮本龍一に対する愛情もそうならなければいいがと、チト、心配になります。
何か、蓮子の想い、言葉に、将来の不幸を暗喩するにおいを感じるのは私だけでしょうか。
では、みなさん、ごきげんよう、さようさら。
花子とアンの生涯の原作本をアマゾンで買おう。
兄、吉太郎に蓮子の隠れ家を教えてもらった花子は、夫、英治に「歩の面倒をお願いします。これから蓮様に会いにいってきます」よういって、家を飛び出そうとします。
英治は「何時だと思っているんだ。それに今は、あまりあの人にかかわらないほうがいい。あの人は花子と歩に会いにいくと嘘をいって、東京に出てきたんだぞ。花子はあの人にだまされたんだぞ」と、花子を止めようとします。
「こんなときだけ、あなたは花子って呼び捨てにするのね!」
花子と英治の初めての夫婦喧嘩でした。
翌朝、朝食を終えて、花子は「蓮様に会いにいくから歩のことを頼みます」そうい英治にいい置いて、家をでようとします。
英治は「それはだめだ。許さない」と反対して、またもや夫婦喧嘩。
そこに花子の妹のかよがやってきます。花子の決意が固いと知った英治が、それなら、花子一人ではなく、自分も一緒に行こうと考えて、前もって歩の子守に呼んでおいたのです。
英治は優しい男なのです。
2人は、蓮子の隠れるアパートにやってきて、蓮子の名前を呼び、扉を開けようとしますが、中から蓮子が扉を押さえていれようとはしません。
蓮子には、もう2度と花子に会う気持ちはなかったのです。
2人して無理やり、扉を開けると、そこに蓮子が一人立ちすくんでいました。
「子どもの顔をみにくるといって、花子をだましたのですか」と英治。
「そうよ。私は周到に計画を練って、花ちゃんを利用したの。もう、花ちゃんに会うつもりはなかった。さあ、2人とも帰って頂戴」と蓮子。
それじゃあ、かえろうと促す英治に、花子はちょっと2人にして頂戴と頼みます。
2人になった花子は、蓮子に向かい「蓮様、私怒っています。こんなに怒ったのはうまれて初めてです」 と怒りをあらわにします。
花子のことを信頼してくれなかったことが、花子にとってはたまらなく辛かったのです。
「蓮様、私、10年前、蓮様が嘉納に嫁ぐといったときには、泣いていさめたわよね。私もあの頃は若かった。でも、あれから、人を愛することがどういうことなのか、いけないとはわかっていても愛さずにはいられないこともあるんだってことを知ったわ。蓮様は本当の愛がほしかったのね」
「花ちゃん、私には、今はこの愛だけがすべてなの。この愛の全てをあの人に注ぎたいのよ。もう、他には何にもいらない」
ちょっとジーンとするシーンでしたね。私も思わずジーンときましたよ。
けど、あまりにも深い愛情というのも困りものです。
歌手の中島みゆきが、誰かが好きになると、すべてをささげて尽くそうとするものだから、そのうち、相手がその愛を重荷に感じて離れていってしまうのだと嘆いていたという話をどこかで聞いた記憶がありますが、蓮子の宮本龍一に対する愛情もそうならなければいいがと、チト、心配になります。
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