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土用丑の日、うな丼 - 最近のトピックスや弁当作り・断酒生活そのほかもろもろ日記

土用丑の日、うな丼

■ 土用丑の日

 今年6月12日、国際自然保護連合(IUCN)が発表した「レッドリスト」の最新版で、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されましたね。ニホン古来のウナギはどんどん減ってきているのです。

 でも、日本人はウナギが大好き。ウナギはしっかり日本の食卓に根付いています。

うなどん

 今や、全世界のウナギの消費量の7割を、日本人が消費しているのです。

 そこに今回の絶滅危惧種の指定。ウナギの保護と消費にどう兼ね合いをつけていけばいいかという重い課題をつきつけられました。

 絶滅危惧種の消費と保護といえば、すぐに思い出すのがクジラですね。クジラも日本人の食卓には、古来から欠かすことのできない蛋白源でしたが、乱獲によって絶滅に瀕し、世界的な保護の高まりの中で、とうとう日本の食卓から追い出されてしまうという歴史をもっています。

 まあ、クジラの場合は絶滅という問題に加えて、哺乳類に属しているという種の問題がありますから、話がよりややこしいですけどね。

 それはともかくウナギです。

■ 中国からの輸入

 7月24日の読売新聞夕刊は、ワシントン条約で絶滅の恐れがある生物に指定され、2010年以降、欧州が輸出を禁じていたヨーロッパウナギ(欧州ウナギ)が、中国から日本に大量に輸出されていることがわかったというニュースを報じていました。

 欧州ウナギは、1990年代に中国向けの輸出が拡大して漁獲量が激減。2009年に絶滅保護種に指定され、その翌年、欧州連合は稚魚の輸出を全面的に禁止したのです。

 稚魚が成魚になるには1年から2年はかかりますから、2010年に輸出が禁止される前に、稚魚が欧州から中国に輸出されていたなら、2013年ぐらいに成魚となったウナギを輸出したということならわかりますが、2014年に欧州ウナギが大量に中国から日本に輸出されるのはいかにも不自然だというわけです。

 そこで、水産庁は中国政府に対して、適正な輸出かどうか調査を求めることになったといいます。

 同記事の解説はこう述べています。
 

 水産庁が中国に対して欧州ウナギの取引の透明化を求めるのは、日本がウナギ資源をきちんと管理できない国と見られるという危惧があるからだ。IUCNは、今年6月、欧州ウナギに加え、ニホンウナギも絶滅危惧種に指定した。2016年のワシントン条約の締約国会議では、ニホンウナギの取引も議題に上る可能性がある。
 日本は既に、世界のウナギの約7割を消費しており、「日本はウナギを絶滅させるつもりなのか」と非難する声も上がっているという。欧州ウナギの問題は、同条約の目的である野生生物の種の保護について、日本が真剣に取り組んでいるかどうかを世界に示す試金石ともいえる。国内のウナギ消費のほとんどとなるニホンウナギまで同条約の規制対象にならないよう、関係者の真摯な取り組みが強く求められる。

 ウナギはおいしいし、私も大好きです。日本の食卓には欠かせない食材であり、また、日本の食文化の代表でもあります。

 ウナギがクジラと同じ運命をたどることは避けなければいけません。ウナギを守り育てながら、なおかつ日本の食文化をも大切にするという、ときには相反する要請をうまく調整することが、私たち消費者にも求められているといえるでしょう。

 それにしてもウナギ。甘辛いタレのしっかりかかったウナどん、うな重。

 ああ、土用丑の日。この日ぐらいは値段をきにせずにウナギを堪能したいものですね。

 ウナどん+牛丼はいただけませんが、そういえば、牛丼の吉野家もウナどんを販売していましたねえ。




 ひまつぶしではありません、ひつまぶし。名古屋の名産です、おいしいですよ。



  
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