夢は諦めたときに消えるのよ
■ 夢は諦めたときに消えるのよ(7月29日(火))
純平を抱きながら、蓮子が弱音を吐きます。「この子さえ幸せであれば、私はそれでいいの。わたしのことなどどうなってもいい。この子さえ幸せであれば・・・」
そんな蓮子を花子は励ますのでした。
「何をいっているの。蓮子さんらしくもない。蓮子さんもいっていたじゃないの。夢は諦めたときに消えるんだって。いつまでも夢を抱いていれば、そのうちにその夢はきっとかなうわ。蓮子さん、想像するのよ。おいしい食事を作って、龍一さんが仕事から帰ってくるのを楽しみに待つ自分の姿を。やんちゃをする純平君を笑いながら叱りつける自分の姿を。親子3人で食べる楽しい食事を」
■ 蓮子さんの人生を記事にしたいのよ
場面は変わって、花子の家。
花子、花子の妹のかよ、英治、英治の弟の郁弥、龍一、花子の同級生の醍醐亜矢子が集まって、花子から蓮子の様子を聞いています。
花子はいうのでした。「純平君は元気ですよ。それは大きな声で泣いて。屋敷中に響きわたるようだったわ。ちゃんと乳母が面倒をみてくれてるようだった」
「え、純平が泣いてた? 純平はいじめられてるんですか? 大丈夫なんですか?」
「龍一さん、あかちゃんが泣くっていうのは、元気な証拠。あんなに大きな声で泣いているんですもの。元気そのものよ」
「龍一君、あかちゃんの面倒をみるというのは、なかなか大変なものなんだよ」。英治がおしめを代える手本を龍一に見せようとしておしめをとると、歩が勢いよくおしっこをし、それが龍一にかかりました。
「わっ!」
「龍一君、こういうこともあるってことさ」
龍一が英治の教えを受けて、おしめを代えていると、醍醐亜矢子がそろそろ帰るといいだし、英治に話しかけます。
「わたくしね。蓮子さんの生き様を記事にしたいと考えてるの。そのために、今、いろいろ取材をしているところなんです。龍一さん、蓮子さんとの駆け落ちのことなど、また、聞かせてくださいね。」
「それはすばらしいわ。亜矢子さんだったら、きっとすばらしい記事が書けるに違いないわ」 と花子。
「花子さん、あなたにも、いろいろお聞きしたいことがあるの。また、話を聞かせてね」
「・・・て。わたしがそんな。・・・て」
■ 郁弥とかよの恋
皆で楽しいときをすごした後、郁弥とかよが、一緒に花子の家をあとにします。
「かよさんは、料理は上手だし、本当にいいお嫁さんになるだろうなあ。かよさんのお嫁さんになる男がうらやましい」
「・・・郁弥さんは何人ぐらい子どもがほしいんですか?」
「多ければ多いほどいいなあ。フットボールができるぐらい」
「フットボールって何人?」
「11人」
「・・・て、11人!」少し間をおいて、「私も11人ぐらい子どもがほしい。」とかよ。
「かよさん」郁弥がかよをみつめます。見つめ返すかよ。
「郁弥さん、送ってくださる」とかよがいいます。
「オフコース。喜んで」 郁弥はわくわくです。
こうして、郁弥とかよの間に恋心が目覚めるのでした。
そんな2人の背後から「かよ」という声がかかります。振り返りみると、そこにはかよの兄、吉太郎が立っていました。
「・・・て、兄さん!」
郁弥とかよは、吉太郎が2人の会話を聞いていたのではないかと恥ずかしくなり、早く花子の家に入るようせかすのでした。
■ 吉太郎と花子
吉太郎は、手作りの船を歩にもってきてくれたのです。
「・・・て、これ、あにやんが作ったのけ」
「歩、よかったなあ。お船だよ。一緒にお風呂に入ってお船を浮かばせてあそぼう」英治が歩をお風呂に連れていきます。
縁側で、2人して話す花子と吉太郎。
「お礼をいい損ねていたけど、蓮様の居所を教えてくれたんは兄やんだったんだね。本当に助かった。ありがとう。けど、どうしてあにやんは、蓮様の居場所を知ってたの?それに龍一さんの居場所も」
「実は、俺は龍一さんのことを調べていたんだ。けど、人違いだったよ」
アンのゆりかごー村岡花子の生涯ー(花子とアンの原作本)をアマゾンで買おう。
純平を抱きながら、蓮子が弱音を吐きます。「この子さえ幸せであれば、私はそれでいいの。わたしのことなどどうなってもいい。この子さえ幸せであれば・・・」
そんな蓮子を花子は励ますのでした。
「何をいっているの。蓮子さんらしくもない。蓮子さんもいっていたじゃないの。夢は諦めたときに消えるんだって。いつまでも夢を抱いていれば、そのうちにその夢はきっとかなうわ。蓮子さん、想像するのよ。おいしい食事を作って、龍一さんが仕事から帰ってくるのを楽しみに待つ自分の姿を。やんちゃをする純平君を笑いながら叱りつける自分の姿を。親子3人で食べる楽しい食事を」
場面は変わって、花子の家。
花子、花子の妹のかよ、英治、英治の弟の郁弥、龍一、花子の同級生の醍醐亜矢子が集まって、花子から蓮子の様子を聞いています。
花子はいうのでした。「純平君は元気ですよ。それは大きな声で泣いて。屋敷中に響きわたるようだったわ。ちゃんと乳母が面倒をみてくれてるようだった」
「え、純平が泣いてた? 純平はいじめられてるんですか? 大丈夫なんですか?」
「龍一さん、あかちゃんが泣くっていうのは、元気な証拠。あんなに大きな声で泣いているんですもの。元気そのものよ」
「龍一君、あかちゃんの面倒をみるというのは、なかなか大変なものなんだよ」。英治がおしめを代える手本を龍一に見せようとしておしめをとると、歩が勢いよくおしっこをし、それが龍一にかかりました。
「わっ!」
「龍一君、こういうこともあるってことさ」
龍一が英治の教えを受けて、おしめを代えていると、醍醐亜矢子がそろそろ帰るといいだし、英治に話しかけます。
「わたくしね。蓮子さんの生き様を記事にしたいと考えてるの。そのために、今、いろいろ取材をしているところなんです。龍一さん、蓮子さんとの駆け落ちのことなど、また、聞かせてくださいね。」
「それはすばらしいわ。亜矢子さんだったら、きっとすばらしい記事が書けるに違いないわ」 と花子。
「花子さん、あなたにも、いろいろお聞きしたいことがあるの。また、話を聞かせてね」
「・・・て。わたしがそんな。・・・て」
■ 郁弥とかよの恋
皆で楽しいときをすごした後、郁弥とかよが、一緒に花子の家をあとにします。
「かよさんは、料理は上手だし、本当にいいお嫁さんになるだろうなあ。かよさんのお嫁さんになる男がうらやましい」
「・・・郁弥さんは何人ぐらい子どもがほしいんですか?」
「多ければ多いほどいいなあ。フットボールができるぐらい」
「フットボールって何人?」
「11人」
「・・・て、11人!」少し間をおいて、「私も11人ぐらい子どもがほしい。」とかよ。
「かよさん」郁弥がかよをみつめます。見つめ返すかよ。
「郁弥さん、送ってくださる」とかよがいいます。
「オフコース。喜んで」 郁弥はわくわくです。
こうして、郁弥とかよの間に恋心が目覚めるのでした。
そんな2人の背後から「かよ」という声がかかります。振り返りみると、そこにはかよの兄、吉太郎が立っていました。
「・・・て、兄さん!」
郁弥とかよは、吉太郎が2人の会話を聞いていたのではないかと恥ずかしくなり、早く花子の家に入るようせかすのでした。
■ 吉太郎と花子
吉太郎は、手作りの船を歩にもってきてくれたのです。
「・・・て、これ、あにやんが作ったのけ」
「歩、よかったなあ。お船だよ。一緒にお風呂に入ってお船を浮かばせてあそぼう」英治が歩をお風呂に連れていきます。
縁側で、2人して話す花子と吉太郎。
「お礼をいい損ねていたけど、蓮様の居所を教えてくれたんは兄やんだったんだね。本当に助かった。ありがとう。けど、どうしてあにやんは、蓮様の居場所を知ってたの?それに龍一さんの居場所も」
「実は、俺は龍一さんのことを調べていたんだ。けど、人違いだったよ」
アンのゆりかごー村岡花子の生涯ー(花子とアンの原作本)をアマゾンで買おう。
![]() | アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫) 村岡 恵理 新潮社 2011-08-28 売り上げランキング : 68 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- 関連記事
-
- 花子とアン、蓮子山梨に身を寄せる (2014/07/24)
- 蓮子の兄、晶貴が蓮子を連れ去る (2014/07/26)
- これですべてを終わりとする (2014/07/29)
- 夢は諦めたときに消えるのよ (2014/07/29)
- 私たちはその名を覚えて彼の名を賛美しよう (2014/07/30)
いい記事だなって思ったらポチっと応援をお願いします。
にほんブログ村
ランチブログ ブログランキングへ
タグキーワード